泣きそうなくらい好き

「あまりに西荻が好きで、歩いていて泣きそうになる」という
フレーズが出てきたのには驚いた。
そしてちょっと笑い、うむうむと納得した。
「ひっこしました」(杉浦さやか)という本の一節だ。
著者はイラストレーターで、それまで住んでいた
井の頭公園の裏から、西荻に越してきた顛末と、
その後の部屋づくりを描いている。
冒頭のセリフは西荻在住の知人の発言だが、
その気持ちはなんだか切ないくらいよく分かる。
まして善福寺の住人となったいまとなっては……(^^;)。
ワタシのような中年男の聖地かと思っていたら、
いまや西荻って、もっと若い女性に人気があるのかなあ……? 
それにしても、「西荻に引っ越す」というだけで
本を一冊作ってしまうというのも凄い話だ。
前書きの最後に「読みおわったら、
引っ越ししたくなっちゃうかも!? 」とあるが、
確かに楽しそうなので、引っ越ししたくなった。
てか、引っ越したばかりなんだけどね(^^;)。