「それでも日本人は戦争を選んだ」

……を読んだ。東大教授・加藤陽子が、栄光学園歴研のメンバーを
集めて講義したものの採録だ。
日清、日露、太平洋戦争と、日本の関わった戦争について
政治・経済、当時の国際情勢などさまざまな観点から、
なぜ戦争が起きたかを冷静に分析・検証していく。


わりと大局的な視点から語られるのだが、なぜか太平洋戦争、
それも真珠湾攻撃のくだりになると、加藤先生の話がメチャクチャ
ディテールが細かくなるので驚いた。いや笑った。
真珠湾は水深12メートルしかないので、航空機からの普通の魚雷攻撃では
魚雷が海底に突き刺さってしまう。そこで日本海軍は、
超低空飛行で魚雷を水面でスキップさせ、深く沈まないように
投下する猛訓練を重ねた……云々の話が延々続くのである。
女のくせに、この人はミリオタか!?――と思ってしまった(^^;)


まあ、じつはその元ネタは「真珠湾攻撃総隊長の回想・淵田美津雄自叙伝」
という本なのだが。
というわけで、元ミリオタ少年のワタシとしては、
次にこの本を読むことにした(^^;)。