厳罰主義

雑誌「東京人」で、川本三郎が杉並区の図書館のサービスについて
怒っていた。一冊でも期限内に返すのを忘れると、新しく
借りられないというルールを、厳罰主義(?)と言って非難しているのだ。何日か期限を過ぎて返却しても罰せられることはないのに、一冊忘れたからといって罰せられるのはおかしい、という言い分である。
言われてみると、確かに変ではある。もっともワタシは几帳面な
性格のせいか、返却を忘れたことはない。かなり前だが、
あるミステリを読むのにちっとも気が乗らなくて、2週間単位で
きちんと借りてはきちんと返しをえんえん繰り返し、半年後に
やっと読了したことがある(自慢にならないw)。


川本氏が厳罰と言うのは、図書館へたびたび足を運ぶのを面倒と
感じるせいだろう。ワタシなぞいつも自転車で移動しているので、
万一本を忘れたとしても、すぐうちに戻ることができるので、
このへんの自由度はかなり違う。自慢じゃないが、杉並じゅうの
図書館をいっぺんに回ったこともあるくらいだ(^^;)。
つまり、氏が自転車に乗っていれば、厳罰とは感じなかったのではないか?――って、そういう問題じゃない?(^^;)