ソーシャル・ネットワーク

最近、ミクシィをあまり見ない。誰かが見に来た
足跡がつくとか、「この人は知り合いでは
ありませんか?」通知とか、特定のミク友には
見せない日記の設定とか、なんだかナーの機能や設定が
目について鬱陶しいのだ。


そんななか、話題作「ソーシャル・ネットワーク」を
大泉Tジョイで見た。ミクシィのモデルになったと思われる、
世界で5億人のメンバーを持つというSNSフェイスブック
立ち上げた、世界で最も若い億万長者のサクセスストーリー。
そんな、パソコンの前に座っているだけの話のどこが
面白いのかと思っていたら、さすが
デビット・フィンチャー監督、テンポの速い演出で
見せる見せる。冒頭の主人公とガールフレンドの
会話シーンからセリフの洪水で、ついていくのが精一杯。
あとは乗せられるまま、主人公を巡る愛憎や裏切り、
裁判調停などが自在にカットバックで描かれ、
まったく飽きさせない。
主人公を演じた役者も巧く、頭はいいが空気が読めない、
自分勝手な青年を等身大で描き出している。たしかに、
アカデミー賞をとれそうな映画だ。


それにしても、見たあとなんとなくむなしくなるのも
事実である。元の仲間に起こされた裁判の和解金が何十億。
しかしそれを払っても痛くも痒くもないほど、ビジネスは
拡大を続けるのだ。目のつけどころがシャープだったとはいえ、
パソコンの前に座っているだけで億万長者かよ……と、
ブツブツ言いたくもなる。「こんなのやってられね~よ!」と、
卓袱台をひっくり返したい気分だ(^^;)。
それに、このフェイスブックというのが、もともとは
ハーバード大学の会員限定SNSであり、独特のエリート意識、
選民意識から出たものであるというのが気に入らない。
ますますミクシィを見る気がしなくなった(八つ当たりw)。