間違いだらけのクルマ選び

間違いだらけのクルマ選び 2011年版」(徳大寺有恒
島下泰久)を読む。このシリーズはクルマ不況のせいで
中断していたが、久々に復刊。徳大寺巨匠はもう年のためか、
若手をプラスしての布陣だ。
というか、読んでみたらなんのことはない、徳大寺が
書いているのは序論のいくつかと幕間のコラムのみで、
中心となるクルマ批評はすべて若手の島下という人が
書いていた。このまま、徐々に若手オンリー体制に移行するのだろう。
それにしても、やはり徳大寺のクルマ批評が読めないのは
淋しい。メーカーの思惑にとらわれない、独断と偏見に満ちた
徳大寺節は、いまでいうちょいワルの風味もあり、
ある種の芸を感じさせて、独特の世界を持っていたのだが。
バブルのころ、クルマは買わなくともこの本だけは読む、
という時代があり、年末になると発売を楽しみにしていたものだ。
そういう楽しみやテイストは、今度の本からは感じられない。
島下だけに、苦吟しつつなんとかシマシタ、という感じだ(^^;)。