「招かれざる客」

「招かれざる客」をBSで放映していた。黒人と白人の結婚話が
テーマで、それにとまどう親たちの描き方が丁寧で見応えがあり、
いま見てもなかなか面白い。
シドニー・ポワティエの恋人の名前がジョアンナというのが、
なんとなくワタシ的にはツボだった。
この映画の数年後に彼が実生活で結婚した相手が、
フランスの女優ジョアンナ・シムカスだったから、
この映画を地でいったことになる。
最後のほうで、父親のスペンサー・トレーシーが、
結婚を認めつつ、「君たちの前途は多難だろう」と
語りかけるが、まったく同感である。
なにしろ「冒険者たち」で、一躍私のハートを鷲づかみにした
ジョアンナ・シムカスが、黒人のポワティエと結婚したと聞いて、
なんで?と驚き、混乱し、呪った私の反応は、まさしく
トレーシーが予想した世間の標準的なものだったからだ(^^;)。
もっとも、東洋の島国の少年から送られた呪いの気など、
お幸せな二人にはまったく届かなかったようだが……(^^;)。
これこそ、“招かれざる気”?