二流小説家

「二流小説家」(D・ゴードン)を読む。昨年のあらゆるミステリ
ベスト10で1位を独占した作品。売れない二流作家であり
ゴーストライターである中年のダメ男が巻き込まれる、
ほんものの殺人事件。
ユーモア、意外性、キャラの立ち具合など、なるほどと納得の
面白さだ。匿名で書いてきた主人公が、最後には実名で
書こうと決意するなど、成長小説の一面もある。
わたし的にいちばん面白かったのは、女子高生のクレアだ。
主人公の教え子なのだが、じつにしっかりしていて、
家庭教師のギャラを1時間50ドルで引き受けた主人公に、
100ドルはもらわなきゃ、と言う。ビジネスパートナーとして
主人公の仕事を手伝いつつ、大人びたアドバイスをする様は
なかなかいいコンビぶりであり、この二人の活躍となりゆきを、
この先もぜひ読んでみたいと思った。


きょうは雨だったので、うちにこもって本読みまくり……。
そのうえ、なでしこリーグの試合は見たし巨人はまた
負けたしで、なんとも充実した一日だった(^^;)。