ジャンゴ

豊島園のシネコンに、「ジャンゴ 繋(つな)がれざる者」を
見に行く。
私の世代は、ジャンゴと聞いただけで、「続・荒野の用心棒」の
テーマ曲が脳裡に鳴り響くのだが、タランティーノ
やってくれました。
冒頭からジャーンとその曲が流れ出したとたん、あまりの
感激で放心状態に。昔なつかしいマカロニ・ウエスタンの
世界に惹きこまれ、タランティーノ流展開と言葉の洪水に
あとは身を任せるのみ。
フランコ・ネロもゲスト出演していて、これまた感無量。
テキーラを注文してぐいと飲み干すところなんか、そうか
「続・荒野の用心棒」にこんなシーンがあったなあと思い出した。
そういう引用とかオマージュを、どれだけ知っているかが、
タランティーノ作品の楽しみ方でもある。ちと長かったが、
十分に楽しめる映画だった。


問題は、行き帰りだった。メチャクチャ風の強い日で、
自転車で行くにはけっこう辛かった。帽子を2回、
飛ばされてしまった。店の前の自転車は、みな倒れていた。
向かい風のなかを歩くようなスピードで
懸命にペダルを漕いでいると、「続・荒野の用心棒」で、
ジャンゴがうつむきかげんに棺桶を引っ張って歩く姿が
思い出された。
ある意味、映画より強烈な体験だったのでありました(^_^;)