英語

「日本人の9割に英語はいらない」(成毛眞)を読む。
著者はマイクロソフト日本支社の元社長。その経験から、
目的もないのに英語を勉強するのはムダ、必要に
なってから勉強すれば十分――という。
楽天ユニクロの、英語を社内公用語にする制度も
批判している。英語の早期教育も意味がなく、
幼いころは日本語や日本文化を修得することが
大切、という。フィリピンはほとんどの人が英語を
喋れるが、あれは出稼ぎのためであり、英語を使わずに
生きていける日本は、幸せな国だという。


いや、ホントにそう思う。たとえば八百屋さんとか
お寿司屋さんとか、将来外国で仕事するはずがない
人たちまで、何年も学校で英語を勉強させるのは
おかしいしムダではないか。
ワタシの場合、アメリカ映画をよく見るので、英語は
聞いて分かる程度にはなりたい、とは思っている。
思っているだけなので、さっぱり進歩がない(^_^;)。


この本でいちばんニヤリとしたのは、熊本の高校で
英語を教えていた夏目漱石のエピソードだ。
漱石は、「I love you」を「我、汝を愛す」と訳した
学生に対し、「こういう時は、『月がキレイですね』と
訳すものだ」と諭したという。粋だねえ〜。
日本語っていいなあ、としみじみ思ってしまった。
ちなみに二葉亭四迷は「わたし、死んでもいいわ」と
訳したとか。これもすごい(^_^;)。