希望の国

DVDで「希望の国」を見る。原発事故によって立ち退きを
迫られる家族の選択と悲劇を描く。
日本人としては不自然なリアクションとかセリフとかが
多少気になるが、何よりあの事故のあとにこれを
作った、ということが重要だろう。多少の瑕疵も、
園子温監督のそのひたむきな意志が画面から感じられる
からこそ、許される。
まさにあの事故のあとに、誰かが作らなければならなかった、いま見るべき映画だ。


ちなみに、この映画のスタッフのひとりはワタシの
知人だが、じつにいい仕事をしていた。
いつもは都内某所で、映画にまつわる雑談と
節約自慢(?)をしている程度の仲なのだが、
その堂々たる仕事ぶりに感心し、
映画史に残るであろうこの作品に関わった彼に、
ちょっと嫉妬さえ感じてしまった。
これからは、メジャーな仕事がいっぱい来る
だろうな……。
今度会ったら、おごってもらおっと(^_^;)。