ネットのバカ

「ネットのバカ」 (中川淳一郎)を読む。
金儲けという点からすると、ネットでは有名人がやはり
有利であること。勝者が総取りすること。ほとんどの人は
クリックし続ける奴隷である、という。
ネットがあろうがなかろうが有能な人は有能だし、無能な人は
無能のままだ……と。まったく頷ける(一瞬わが身を振り返った)。
嫌韓陰謀論の好きなネトウヨ連中は、結局自分の意見を
補強するために、同じようなサイトばかりのぞき、ますます
妄想を膨らませる……とも。まったく同感である。
所詮匿名のメディアでは、無責任でいい加減な話が飛び交う
だけだし、同じような考えや妄想で寄り集まるので、
反対意見など耳も貸さなくなるのだろう。
その意味で、ネットはこわい。
そういえばこの著者は、ちょっと前に朝日新聞で「ネットの
せいで、バカも発言できるようなった」と言っていたが、
うまいこと言うなと感心した。
リアルな場面なら、その人の話し方や態度で、およその知性や
思想傾向は推察できるが、ネットでは分からない。そういう
「バカ」の意見がしばしば主流になってしまうゆえに、
ネットは厄介だ。


ま、そういうのは読んでいると不愉快になるだけなので、
これからも掲示板はのぞく程度にとどめ、SNSやらツイッター
やらには近づかないでおこう……クワバラクワバラ(^_^;)。
ちなみに、著者はネットニュースの編集者ということだが、
「ネットのおかげでかなり稼げている」と正直に言う
ところは好感が持てた。というか、ここだけちょっと
イラッときた(^_^;)。