やっかいな隣人

「なぜ中国はこんなにも世界で嫌われるのか」(内藤 明宏)を読む。
著者は中国でビジネスをしてきた人で、奥さんも中国人とか。
著者が実際に見聞したエピソードをもとに、中国人気質を
解き明かす。
最も印象的なエピソードは、中国人にゴミのポイ捨てを注意したら、
「ゴミを捨てる者がいなくなれば清掃員が失業してしまう」と
言い返してくる、というものだ。著者はこれを中国各地で聞いたと
いうから、ほぼデフォルトの詭弁なのだろう。
自己チューでルールを守らず、他人に冷たいのは、彼らの
身内優先主義、ルールの普遍性を認めない、外のことに無関心という
価値観、つまりは中華思想の賜物である、と。


読めば読むほど、彼我の距離のへだたりにあきれ、こういう人達と
付き合っていくのはムリでは?という思いになる。
昔、仕事で商社マンの話をよく聞いたものだが、あの人達は、
こういう相手と商売でつきあっていたのか……と、今頃
尊敬したりして。
商社は待遇がいいのが売りだが、それも当然だよなあ、と
妙な納得をしてしまった(^_^;)。