だまされる快感

「ポーカー・レッスン」(J・ディーヴァー)読了。
短篇集だが、あっと驚くどんでん返しの詰め合わせ。
どの話にもみごとにだまされてしまった。どこに伏線が
あったのか、どこでミスリードされたのか、
もう一度読み返して確認したくなる。
まさに「だまされる快感」を味わえる傑作短篇集だ。
本を読む楽しさにはいろいろあるが、その原初的にして
究極の愉しみともいえる快感だろう。
本作に限らず、J・ディーヴァーの小説には、いつも
まんまとだまされる。新作に挑戦するたびに、
肩に力を入れ、目を見張って、描写の端々にまで注意を
払って読むのだが、やっぱりコロッとだまされてしまう(^_^;)。


それにしても、J・ディーヴァーは、いつもこんな人を
だます手口ばかり考えているんだろうか。性格悪いなあ。
私も四六時中、受けるギャグを考えているのだが、
こっちのほうは一文にもならないのが残念だ(^_^;)。