不安

マンガを何冊も並行して読んでいると、ふと
不安に襲われることがある。
「マンガばかり読んでいたら、バカになる」というものだ。
なにしろ子供の頃、少年マガジンとかサンデーを熱心に
読んでいたら、大人からなにかとそういうことを言われた
世代である。いまだにそれが、頭の隅に残っているのだ。
だから図書館でマンガを借りる時、いつもちょっと
気恥ずかしい思いがする。
いい大人が、マンガとはねえ……と、職員が内心笑っている
ような気がしないでもない(^_^;)。


しかし、「ジパング」の時空を超えた大きなスケールの
物語、「バガボンド」の緻密な絵など見ていると、
そんな思いは吹き飛んでしまう。
映画でも小説でもない、ある意味それらを超えた、
マンガとはとんでもないところに来てしまったジャンルで
ある、との感を深くするのだ。
今年は、活字本よりマンガのほうをたくさん読むような
気がする……(^_^;)。