ユーミン

ユーミンの罪」(酒井順子)を読む。
その時々で女性の生き方に多大な影響を与えたユーミン
彼女の歌によって、人生を元気づけられたり、
誤ったりした(?)女性は多いが、そうは言いつつ、あの当時の
魅力にはあらがえなかった……と著者はふり返る。
バブル崩壊あたりまでのアルバムを逐一検証しているが、
ユーミンファンの女性ならともかく、こちとらさほど熱心に
聴いてなかったので、歌詞をいちいち持ちだされてもピンと来ず、
後半は流し読みレベルになってしまった。
そういえば、かつてユーミンのベストCDをレンタルしたとき、
松任谷になってからの曲は全然聴く気ならなかったので、自分でも
驚いたことがある。ついバブルの徒花、という捉え方になってしまう。


やはり、ユーミン荒井由実時代(つまり結婚前)の曲に限る。
事実、「ひこうき雲」とか「卒業写真」など、荒井由実時代の曲は
いまだに愛唱され、残っている。そこには青春の切実さ、儚さと
いった、いわば歌謡曲の定番としてのテーマがある。普遍性があるのだ。


というわけで、コラムニストとしての酒井順子の手並みには
感心するが、肝心の内容はあまり把握できないし、共感できない
残念な本でありました(^_^;)。
つまり、ワタシはユーミンがたいして好きではなかった、という
ことを再確認した次第。
ちなみにワタシが目指しているのは、高等遊民なのだが(古い?w)