キーンのサンダル

散歩のときはキーンのサンダルを愛用している。
アメリカ製品で、クッション部分がよく出来ていて、
いくら歩いても疲れない。つま先もカバーされているので、
靴と同じくらい安心感がある。
ところが4年も使っていると、さすがにかかとの外側が
ずいぶんすり減ってしまった。早い話がガニ股のせいなのだが、
それにしても減りすぎだ。
そこで一計、左右を取り替えて履いてみた。
当然ながら、外側が圧迫され、地面から突き上げがあるようで
なんだか違和感のあるはきごこちだ。気をつけて歩かないと、
という気になる。


いやこれは、よくいえば、MBT(マサイ・ベアフット・
テクノロジー)のシューズを履いているような、ちょっと
不安定なトレーニング感(?)ではないか。
履いたことないけど。
MBTは、履いて歩くこと自体がけっこうな筋肉トレーニング
なるというユニークなもので、履き方の説明DVDがついており、
注意しないと転んでしまうらしい。
そんな効果を、期せずして得られたことになる(?)。


こういう履き方をしていれば、反対側もバランスよく
減ってきて、いつしか底もフラットになるだろう。
あと4年はもつかもしれない。
それに靴と違って、サンダルだと左右取り替えても、一見して
わからない。われながらなんと質実剛健、倹約精神の横溢した
男であろうか(ケチともいう)。


でもキーンのサンダルは素晴らしい。1万3000円くらいと少々
高いが、イスとか靴とか、こういう肌に接するものに、
金を惜しんではいけない……としみじみ思わされるのであります。