超ガッカリ

「超集中法」(野口悠紀雄著・講談社現代新書)を読む。
超整理法、超勉強法など、氏の著作はたいてい読んできたが、
今回はあまり得るところがなかった。
そもそも、「物事のうち、大事なのは2割である」として、
その2割に集中すべきと説いているが、具体的な方法論が
示されない。これでは集中のしようがないではないか。
おまけに、後半では経済や産業のありように言及する話が多く、
集中というより散漫。
思わず、この本も大事な2割だけを選択して速読で
済ませようか……と考えたほどだ(^_^;)。


思えば、本作のなかでもおさらいしている「超整理法」は
すぐれたメソッドであった……と再認識するのみ。
これを思いついただけでも野口先生はエライと思うのだが、
今回の本は単なる過去の資産の食いつぶしにすぎない。
なにやら最近のイチローの打率を見ているようで、ちょっと
寂しくなった。
「超」シリーズもいよいよこれで終了か?


そうだ、いま思いついたが、「超終活法」というのはどうだ?
きっと受けると思うぞ(^_^;)。