理想社会?

ツタヤの高すぎ新作レンタルで、「チャイルド44」を見る。
いまや超売れっ子の、トム・ハーディ主演のミステリー。
旧ソ連時代の連続殺人事件を題材としている。
理想社会を実現したソ連で殺人など起きるはずがない、と
いうドグマのもと、捜査は行われず、結果として多数の少年が
殺されたという実話にもとづいている。
これに加えて、反逆者を逮捕する秘密警察のエリートである
主人公が、ついにはでっち上げで逮捕され、追われるという
ストーリーも並行して描かれる。
無実の人を捕らえては拷問して協力者の名前を書かせ、
芋づる式に逮捕していく……という、ソ連時代にありがちな
抑圧と恐怖。
しみじみ、共産主義ってイヤですな〜というのが
率直な感想でありマス。


原作の小説は抜群に面白かったが、映画は、上下2巻の長い
ストーリーを追い切れず、わかりにくいところも。
共産圏を舞台にすると、絵がどうしても暗く寂しくなるのも、
映画としてはつらいところだ。


でも、トム・ハーディは主演を張れるいい俳優だなあ、と
いうのを再確認。派手じゃないけど(^_^;)