shoplifter

Tジョイ大泉で、「万引き家族」を見る。
なかなか面白かった。是枝監督の演出手腕は円熟の境地といった感じで、飽きさせずに2時間を引っ張る。
家族関係がちょっとわかりにくいのだが、あまり余計な説明をせず、観客の想像に任せるところなど、いかにもフランスで受けそうな映画(?)、という印象だ。万引きしたのは商品だけではなかった……というあたりが巧い。
俳優では、なんといっても安藤サクラに目を奪われた。もはや神ってる感じだ。
なにしろカンヌ映画祭で、審査委員長のケイト・ブランシェットに激賞されたというから凄い。いったいどこまで行ってしまうのか、この人は?


それにしても是枝監督、文化庁助成金を受けておいて、文科大臣の祝辞を受けたくない、というのは筋が通らないのではないか?
国家権力にアレルギーがあるのなら、はじめからお金を受取るなよ、という話ではないのか?
公的機関である、地方のフィルム・コミッションの協力も受けるなよ、ということではないのか?
文科大臣の祝辞は、税金を出した国民の総意でもある、と思うのだが。
私の真意はコレえだ!(苦しいw)という言い分があるなら、聞いてみたいものだ。