差別化

ニュース23で、葬儀屋業界も様変わりしているという話題。
予算の縮小・明朗化とともに、各社とも独自性を
打ち出そうとしているとか。
独自性で思い出すのが、親戚の葬式で2回ともどっちらけに
なったことだ。
ひとつは式の最中、故人を偲ぶオリジナル?の
イメージビデオを流し、即席のナレーションを付けていた。
「あの人のやさしさが云々……」という内容だった。
もうひとつは、葬儀屋の人が即席で参列者に取材(?)し、
お別れの前に故人についてマイクで朗読していた。
これも「やさしい人で云々……」だった。


「やさしい人ね」は、特別なんの取り柄も感じられない男に
対して、女の人が多用する、無難な褒め言葉である。
これは内舘牧子の有名な定説だ(ワタシも時々言われる)。
2回とも、故人にはなんの取り柄もなかったのかと、
内心突っ込みたくなった(^^;)。
ことほどさように、葬儀のときしか接点のない人間が
故人のことを説明しようとすると、「やさしい」くらいしか
言うこたぁないのである。
それ以上くわしいことを言われるのも、気持ちわるいしw
だから、全国の葬儀屋諸氏に言いたい。差別化したいのは
わかるが、やりすぎないでね、と。
結婚式じゃないんだからさ(^^;)。