記憶のメカニズム

同世代の数人で忘年会。
この年になると、誰が死んだとか、親もそろそろ危ない
とか、なら遺書を書かせておいたほうがいいとか、
いやわれわれも書いておいた方がいいとか、あまり
夢のない話がえんえん続く(^_^;)。
かつて反体制やら実存やら造反有理やら口角泡を
飛ばしていたのはどこの誰だ!……って感じである。
笑い話のエピソードも、すでに何回も聞いたものばかり。
しかし芸談のように、語られていくうちに洗練されていく、
という感じがするから不思議だ。


そして、自分にとって都合のいいことや楽しいことは
覚えているが、そうでないことは忘れている――という
記憶の素晴らしいメカニズムを、お互いの罵り合いのなかで
再確認したのでありました(^_^;)。