複雑さ?

「老人の取扱説明書」(平松類著)を読んでいると、おやっと思う記述に突き当たった。


――「ナン・スタディ」という研究があります。ほぼ同じ食事 ・同じ生活をして、認知症になった 人とならなかった人とでは何が違うのかを調べたものです。結果として、運動や食事が同じで も、若い頃に書いた作文の複雑さと高齢になった時の認知症の発症率が相関することがわかっ ています。年を取 ってからの対処も大切ですが、若 い頃から認知症にならな いように対策を行うことが将来の詔知症を防ぐのです。
(中略)
また、本を読むと、認知症の発症率を35%減らすことがわかっています――云々。


どちらもいまのワタシには該当する、心強い話だ。
若い頃に書いた作文の複雑さ……というのがどの程度のものかわからないが、まあ忙しかった頃は、一応頭を使ってうんうん唸りながら文章を書いていたのは事実だ。
いまでも憶えているのは、わけのわからない化学系の事業内容を説明する文章。薬品とか化学記号とか化学反応とかが頻出し、さっぱりなんのことやら……???
もらってきた資料をつぎはぎし、とにかく文脈的におかしくないようにと、なんとかつなぎ合わせてでっち上げた。
これでクライアントに通るか不安だったのだが、担当者からは「あれは分かりやすくてとても良かったですよ」と好評で、耳を疑った(^_^;)
さらに「タッグさんはくわしいですね。いつも化学系の専門書を読んでるんですか?」だと((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
んなわけない。ばりばり私立文系なんですけどw


そんなわけで、わからないなりにわかったように書く、というツボがわかった、貴重な経験なのでありました(^_^;)
あの経験は、きっとボケ防止に役立っている!(……と思いたい)