杉たるは……?

すっかり花粉の季節である。

私などもう年なので、いろんなところが鈍感になって、もう花粉にも反応しないのでは?と淡い期待を抱いていたが、それは甘かった。

きょうなど、荻窪の街中華の店で晩メシを食べていたら、目は痒くなるわ鼻水は出るわで、えらい目に。とくに目が辛い。しかし目の周りをかきむしっても、痒みはとれない。ダメなものはダメだ。

自宅には花粉用の洗眼液があるのだが……と思い出し、そうだ涙で花粉を洗い流せばいいんだ!と思いついた。そもそも洗眼液は涙の成分に近いらしい。

とはいえ、いきなり涙を流すのは難しい。なにか悲しいことを思い出そうにも、お客でいっぱいの狭い中華の店では、気が散ってとてもムリだ。つくづく俳優なみの集中力があれば……と思った。まあ卵とキクラゲの定食を、涙を流しながら食べるおっさんというのも、かなり怪しいが……?

 

そこで、さらに苦肉の策。中華スープを飲む際に、その湯気をまなこに当てて、花粉を洗い落とそうと試みた。以前、お湯を沸かしていて、その湯気で目を洗ったことがあったのだ。

効果は……まああるようなないような(^_^;)。湯気があたったことで、多少気分的に良くなった。

こんな状態が約1ヶ月も続くとは……毎年のことながら、つくづく杉の木が恨めしい。