DTSに思う

DVD「プライベートライアン/アドパンスト・
コレクターズ・エディション」というのを買った。
旧盤は持っているのだが、それを買い取ってもらって
新たにこっちを買った。
これの売りはDTS仕様。ドルビーデジタルより迫力ある
サラウンドが楽しめるという定評に惹かれた。
で、最後の戦いの、ドイツ軍の戦車がやってくるところを
比べて視聴してみると、うーむ確かに違う。
DTSが、音の広がりもクリアさも上回っている。つまり
あの怖いシーンが、さらに怖いと思わせる。
ドルビーは、なんだか遠くで聞こえてるなあ、という感じ。
しかし、DTSを知らなければ、ドルビーで十分満足していたで
あろうこともまちがいない。


これって、いろんなことに言えるのではあるまいか。
掃除機がない時代は、ほうきで掃いていたわけだし、
洗濯機だって昔は手洗いだった。
ケータイだって、ついこの間まではなくても全然不便
じゃなかった。いや、ワタシの場合はいまもそうだが。
新しいものを知るごとに煩わしくなったり余計な手間が
増えたりする。
知らない幸せというのは、確実にあると思う。
資本主義経済というのは、いかにいらんものをふやして
お金を回していくかってことだな……と思うきょうこのごろ。