さぶぅ……。

心底寒くなるのを承知で、日本アカデミー賞授賞式を見る。
最初の、だれもいないレッドカーペットを歩いてくる俳優たち
からして、すでにシベリア寒気団接近の気配。
そもそも口べたでシャイな日本人ばかりが集まり、しかも
人前でスピーチという「芸」をする伝統のない国では、
いくら芸能人といえども面白い場面も展開もあるはずがなく、
だれかが何か言うたびに体感温度がどんどん下がっていく。
合間のインタビューもじつにくだらなくて、すきま風が
ぴゅうぴゅう。
本場のアカデミー賞とは比ぶべくもないことを改めて実感、
耐えに耐えて番組が終わった頃には、八甲田山なみの極寒を
味わって、心は凍傷になりそうだった。


お目当ての蒼井優ちゃんの笑顔だけが、ほのぼのと温かかった。
優ちゃん、これからも頑張れ! オジサンは応援してるぞw