軽くスルーのつもりが

wowow炎のメモリアル」を見る。
主演はホアキン・フェニックスとトラボルタ。
新人消防士の成長物語であり、恋あり友情あり仲間の死あり……
と、まったくのワンパターンなのだが、つい引き込まれて
通常再生で見てしまった。


こういう映画、どうせだれも見ないだろうからネタバレすると
最後に主人公は火事で殉職してしまう。フェニックスなのにナー。
ここで、お約束とはいえ泣かされてしまった。
全体としては、消防士へのリスペクトと使命の大切さが
胸に迫る印象で、同時にまた、これはかなりよく出来た
消防士のリクルート映画ともなっている。


これを見て思い出すのは、9.11テロのとき陣頭指揮を
とったNYのジュリアーニ市長のことだ。
彼は警察官や消防士が殉職した場合、遺族を訪れて、
半日一緒に過ごすことにしていたらしい。故人の思い出に
耳を傾けたり、ともに祈ったりしたのだろうか。
日本の役人には、ちょっと想像できないし、また似合わない
振る舞い……ええ話やなぁ~。


どうでもいいことだが、ほぼ同時期の「ウォーク・ザ・ライン」で、
H・フェニックスの父親役だったロバート・パトリックが、
本作では先輩の消防士として出てくる。
ここでなぜか、昔小津作品のオールナイト上映を見たとき、
麦秋」で笠智衆東山千栄子が母子役だったのに、
東京物語」では夫婦になっているのを見て、場内爆笑した
ことを思い出した。
こんなことがおかしいのはワタシだけか? ワタシだけですね。スマソw