力道山

wowow力道山」を見る。
なにしろリアルタイムで力道山を見ていた世代なので、
この手の映画は興味があるが、残念ながら内容的な新味は
なかった。
全編ほとんど日本語のこの映画で、主役のソル・ギョング
なかなか頑張ってはいるが、日本語のイントネーションが
違和感ありまくりで、ひとり浮いている。
力道山は、リング上での激しいファイトと裏腹に、
素で見せる笑顔がとてもチャーミングで、それこそ
希代のスターといえる所以と思うのだが、
それを表現できてないので、最初から最後まで激情型の
切れやすい男にしか見えない。それはもちろん民族的な出自の
ゆえの悩みによるものだろうが、そればっかり表現されても
な~という感じである。


力道山がプロレスに入るきっかけとして、道場を訪れて
ハロルド坂田(武藤敬司)にぼこぼこにされるくだりがあるが、
そのときに出る技がラリアートコブラツイストって……
オイオイ、その当時にはない技だろう!
……と一応突っ込んでおく(^^;)。