銃後

「戦争で死ぬ、ということ」(岩波新書)を読む。
好戦的な人々は、好戦的な女性を好まない――という
指摘が面白かった。
男性を戦場にかり出す動機づけとして、男に守られる女性の
存在が必要だから……と。たしかにワタシが特攻隊員なら、
「国のために死ね」と言われるより、「愛する人のために死ね」と言われるほうが、
まだ納得できる気がする(^^;)。


もっとも、米軍も自衛隊も、いまや女性が増えている。
となると、戦闘における男のモチベーションはどうなるので
あろうか。同じ部隊にいる、ちょっと可愛い娘の気を惹くために
「さあ、きょうの戦闘、がんばっちゃおうかな~」ってくらいの
もんであろうか。
昨今の戦争は、戦闘用ロボットの導入などで、接近戦闘は
減少しつつある。女の肉体的ハンディは、さして問題に
ならなくなっているはずだ。
そうなると、むしろ女のほうが優秀な戦果を挙げる、ということも
ありうる。マッチョ思想の好戦的な男どもは、じつは
それを一番恐れてたりして……w
男が男であるためには、女にはあくまで銃後にいてほしい、
のであろう。


もうひとつ、アフガン戦争によって米国の景気が浮揚した、と
いう話もヘェ~。
やっぱり戦争って、究極の景気対策(?)なんだなあ。