人食い男の若き日

ハンニバル・ライジング」を見る。
映画史上もっとも知的でコワイ殺人鬼・レクター博士
若き日を描く。
コワイというのは、よく分からないからコワイのだ、と
いうことがよく分かった。
こうも具体的に博士のカニバリズムのルーツを明らかにされると、
な~んだそんなことだったのか、と思ってしまう。
後段の展開も、レクターの単なる復讐劇になってしまっており、
彼の知性の深みや、人の心を自由に操るおそるべき能力の
片鱗なども見られないので、レクターファンとしては
大いに不満だ。
だいたい、コン・リー扮するレディ・ムラサキってなによ!(^^;)
レクターの精神的ルーツ(?)が日本だったってアンタ……原作も
読むつもりだが、こりゃ相当なトンデモ本になってそうでコワイ。
とにかくこの出来では、次はないだろうな、というのは
よく分かった。われらがヒーロー、レクター博士も終了である。


でも俳優はよかった。主演のガスパー・ウリエルって、
キアヌ・リーブスに妖気とエレガンスをプラスしたような
雰囲気があり、将来性を感じさせる。
コン・リーもいい。さすが中国の百恵ちゃんだ(古い?)w