ルールと判定

野球は特別好きでもないが、大谷クンの試合はほぼ見ている。

最近気になるのが、申告敬遠というルールだ。

そりゃ、時間の節約にはいいだろうが、わざわざ4球も無駄球を投げさせるというところにも、野球というスポーツの深遠な魅力が潜んでいると思う。

だって、高めにはずした球が思い切り暴投になってキャッチャーが後逸したら、三塁ランナーがすべりこんで得点……ということにもなるではないか。

あるいは、ええままよと打者が思い切り振ったら、ホームランになってしまう……なんてこともあるだろう(たしか新庄がやったような)。

そんな偶然や意外性も含めて、野球は成り立っているような気がする。なんでも合理的にルール化してしまうのはいかがなものか……と思うわけだ。

 

アウトかセーフの判定はチャレンジが定着して、ほぼ正確に判定できるようになったが、これはいいと思う。

その点、日本の大相撲は我道をゆく。勝負の判定にビデオを持ち込まず、土俵に上がった審判の協議で決めるというのが、なんとも奥ゆかしいというかアバウトというか……。

まあ、微妙な結果は、みんな取り直しにすればいいと思うが(^_^;)

 

そういえば思い出した。かなり前だが、ソニー製品のCMの企画を思いついたのだ。

相撲で物言いがつき、審判が土俵に上がって協議しているシーン。丁々発止、審判の意見が飛び交うが、じつは全員が手元にビデオウォークマンを持って再生し、確認しあっている……というオチなのだ。

これ、ビデオウォークマンの宣伝としてはなかなかいい企画だと思ったのだが、ソニーからの依頼は来なかったので実現しなかった(^_^;)

まあ、いまじゃビデオウォークマンを知ってるひともいないか(遠い目w

三時間の惨事?

最近、映画館で映画を見ていない。

見たいものはあるのだが、どれも上映時間が長くて

トイレが気になるので、とても足が向かないのだ。

 

「ウエスト・サイド・ストーリー」を見ようと思ったら、3時間もあるので断念。

ザ・バットマン」も見たかったが、これも3時間なので諦めた。

少し前の「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」はなんとか最後まで見たが、これとて2時間45分。最後のえんえんと続くクレジットロールなんか、巻いてほしい!と心の底から願ったものだ(^_^;)

やっとこさ上映が終わってトイレに向かうときの解放感ったら……www

 

ネット配信が増えているから、作る方もあまり長さは気にしてないのかも。

そもそも映画なんて、2時間ちょっとくらいがいいところだろう。

年寄りを映画館に呼びもどそうと思うなら、まずは適切な上映時間を設定してほしいものだ。

枯淡の境地

ティ・ジョイ大泉で「クライ・マッチョ」を見る。

 

『運び屋』などのクリント・イーストウッドが監督と主演などを務め、N・リチャード・ナッシュの小説を原作に描くヒューマンドラマ。落ちぶれた主人公が、少年と二人でメキシコを横断しながら心を通わせていく。(ヤフー映画より)

 

なにしろ91歳になるイーストウッドの監督・主演作だ。

過度の期待はムリというものだが、それでも老人と少年のロードムービーを最後までたくみに見せる力は大したものだと思う。

 

派手な話ではないし、アクションも少ない。淡々と進んでいくのは、もはや枯淡の境地と見るべきだろう。

いい酒は水に近くなるという、アレですよアレ。

 

なにしろ高齢なので、一挙一動が気になって仕方がない。

おいおい馬なんか乗るなよ危ないぞとか、そのパンチはアンタが骨折するんじゃないかとか、若いモンにダーティハリーぶりのタメ口を聞いたらひどい目にあうぞ……とか、いろいろ心配してしまう。

こんなに感情移入(心配)させられるヒーローも珍しい(^_^;)

 

もはや、彼の映画を見られるというだけでありがたい。

彼が画面の中で立っている、動いているのを見ているだけで感謝感激!と思ってしまうのだ。

この先も、なるべくコンスタントに映画を作ってもらいたいものだ。

こっちにとっても、生きるうえでの励みになるのだから。いやホント(^_^;)

 

コテンコテン?

なぜか「源氏物語」を読み始めた。

このあたりの古典とか、「戦争と平和」などの大長編小説は気になっていたのだが、なかなか手が出なかった。

それが読む気になったのは、ま、年のせいかもしれない。「苦海浄土」をコンプリートして、変に自信をつけたせいもあるかも……(^_^;)

 

で、源氏物語は、もちろん現代語訳。

与謝野晶子谷崎潤一郎など訳した人はいろいろいるが、なるべく最新のものがいいだろうと、角田光代サンのバージョンを読み始めた。

ところが、この第一巻が700ページくらいもあるボリューム。

手に持って支えるだけでも大変だし、けっこう重いので、持ち歩くのも辛い。

というわけで、速攻で文庫版に変更(^_^;)

瀬戸内寂聴サンのものを読み始めた。

やっぱり、文庫版はいつでもどこでも読めるのがいい。

 

しかし、この先も楽観?はできない。

なにしろ、寂聴サンのバージョンは10巻まであるのだ。

いつ挫折しても不思議ではない。

 

それにしても、このボリューム……書きも書いたり、訳しも訳したりである。

しかし、世の中には現代語訳の各バージョンを全部読んでいる人もいるようだ。訳者ごとの特徴や読みやすさなどを比較しているサイトがあった。

もしコンプリートできたら、しみじみ自分を褒めてやりたい。

恒例? 今年の◯と✕

◯月曜断食

月曜は水分以外なにも摂らないダイエット。次の日の体重が楽しみで続いている。夜になるとさすがに腹が減って、「卵スープならいいか」とか、「チーズならまあOK?」とか、マイルールを恣意的に適用してしまうところが凡人だな、と(^_^;)

 

◯台湾パイナップル

中国の輸入ボイコットに伴い、台湾を助けようとネットで盛り上がったので、当方も参戦。近所のスーパーや八百屋を探しまくった。甘くてヘタまで食べられるのでやみつきになり、ヨーグルトに混ぜて食べるのが定着した。

 

◯ステッキ

痛風の再発でやむなく導入。室内、室外用に2本確保した。使ってみると、こんなにラクとは思わなかった。いつでも来い、痛風!?

 

◯映画 

「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」、「ザ・ファブル」シリーズ、「007/ノー・タイム・トゥダイ」、「MINAMATA」、「ファーザー」などが良かった。Amazonプライムでもいろいろ見られてうれしい限り。ツタヤには行かなくなったなあ。

 

◯本

映画「MINAMATA」をきっかけに、水俣病関連本を読破した。なかでも「苦海浄土」3部作は圧倒的な印象。

 

YouTube

テレビよりもYouTubeの動画をよく見るようになった。保守論客の番組が多く、みんなよく喋るなあと感心。とりわけ岩田温は面白い。

 

✕自転車事故

用心していたのに、うちの近所で事故に遭遇した。横からいきなり飛び出してきた高校生の自転車をよけきれず、コケてしまった。幸いたいしたケガはなかったが、いくら用心していても、相手がルールを守らないのでは事故は避けられない、とあらためて実感した。

 

MacBook Air水浸し事件

MacBook Airにうっかり烏龍茶をこぼしてしまい、キーボードが効かなくなった。ほかにもいろいろトラブルが生じていたので、仕方なく新しいMacBook Air M1を購入。年末に思わぬ散財だったorz 噂通り処理速度はかなり速いが、iPad miniの起動の速さと使い勝手に慣れた身としては、さほど感激はなかった。旧型はほぼ10年使ったので、新しいAirもとことん使い倒すつもり(^_^;)

最大の衝撃?

Tジョイ大泉で「ラストナイト・イン・ソーホー」(エドガー・ライト監督)を見る。

 

ロンドンで別々の時代を生きる二人の女性の人生がシンクロするサイコスリラー。現代と1960年代のロンドンで暮らす女性たちが、夢を通して互いに共鳴し合う。(ヤフー映画より)

 

スリラーとしての設定はあまり驚かなかったが、ベイビー・ドライバー」で新たな境地を拓いたライトの演出力はさすがで、最後まで観客を引っ張る。

ダウンタウン」、「ダンス天国」など、60年代のイギリスのヒット曲もたっぷり聴けるのが嬉しい。のっけからピーター&ゴードンの「愛なき世界」だもんなあ、泣けました(^_^;)

 

しかし、一番ショックだったのは、「女王陛下の007 」でヒロインを務めたダイアナ・リグが重要な役で出ていて、しかも分からなかったこと。

おばあさんが何人か出てくるのだが、どれだか最後まで見当がつかず、「この人か?」「まさかこのばあさんじゃ……?」と頭をひねっていた。こっちの方がよっぽどスリリングだった(^_^;)。

 

ダイアナ・リグはボンドガールとしては珍しく、清楚で意志の強い女性を演じていて、しかも悲劇的な死を遂げるので、印象が強かった。

歴代ボンドガールの中では、「ロシアより愛をこめて」のダニエラ・ビアンキの次くらいに憎からず思っていたのだが……。

 

とにかく、最後に流れるエンドクレジットを見て、ある人物がそのダイアナ・リグだったと知ったときの衝撃たるや……しばし茫然。あまりの変わりように、歳月の流れを実感させられたのでありました。

まあ007以来、50年以上も見てなかったから、当たり前か(^_^;)

自力と他力

普通の自転車は自力、電アシは他力と呼べることに気がついた。

わたしは迷わず他力を選ぶ。うちは浄土真宗だし(^_^;)

 

ある女性に電アシを勧めていたのだが、その人は自力自転車にこだわって、まるで買う気がない。

そんなに自力にこだわるんなら、とりあえず買って、電源オフで走ればいいじゃん!と勝手な理屈?を並べたのだが効果なし。頑として拒否されてしまった。

自力と他力……まるで宗教論争だ。

 

そこでふと思ったのだが、電源オンでもオフでも、自力でも他力でも走れるというのは、これこそ「二刀流」ではないか?

Shoショータイムだ! 流行語大賞だ! なんてナウいんだ!(古っw)

これからは電アシの広告に、「イッツ・ショータイム!」というキャッチコピーで、大谷翔平を起用したらどうだろう?(と、思いつきだけは自力だw)

 

まあ電アシを買って、わざわざ自力で走る人はいないと思うが(^_^;)