『仁義なき戦い』シリーズ

が、wowowで特集放映される。
ワタシのなかでも、好きな映画ということでは
最上位にランクされる作品群だ。
そこで思うのだが、なんでこんな有名な映画を、
広島の観光キャンペーンに使わないかということだ。
製作当時は、当局がイメージダウンを懸念して、
広島ロケは許可されなかったらしい。なんと狭量な。


たとえば、広島駅の改札口を出たら、黒背広の怖ーい
お兄さんたちが、ずらーっと並んでお出迎え。
いきなり原爆の爆発音がとどろいたかと思うと、
大スクリーンにキノコ雲のスチルが出現。
仁義~のテーマが高らかに鳴り響く! ……しびれるのう。
市内観光バスも「頂上作戦コース」「広島死闘編コース」など
用意。ハイヤーで行くぶんには、「タクシー屋のおっちゃん・
打本コース」もある。
夜のお楽しみを、という向きには「広能のあとがないんじゃ
コース」、「山守のやりすぎヤリエスコース」などもw
で、観光客の行く先々で、俳優使った派手なアトラクションで、
実際の考証にのっとった、血で血を洗う抗争が再現される。
つまり、広島市内全体を、仁義~の映画村というか、
ユニバーサルスタジオにするわけだ。


広島も平和都市として世界に名高いから、いまさら
こんな悪いイメージを伝えるのは……と反対するだろうが、
硬軟使い分けてPRに励めばええじゃないの? おう?w



[『イージーライダー』]
を、久々にwowowで見た。
いまみるとゆる~いというか、映画としては散漫で
完成度も低いのだが、ある時代の気分を確かに
写し取っている映画だ。
なんといっても、バッタの足のように長いフロントフォークの
チョッパーで疾走する場面は、文句なくかっこいい。
自由という言葉を、そのまま絵にしたようだ。
当時こういうバイクが大流行して、山口のうちの田舎の
海水浴場にさえ、大挙してやってきたもんなあw
バイクで旅することへのあこがれを、これほど若者に
抱かせた映画もないだろう。
同時にワタシは、アメリカの南部へは絶対行きたくないな
と思ったわけだが……w


この作品とか『大脱走』とかを見ると、ついつい
バイクで走りに行きたくなる。
暑いから結局挫折するんだけど_| ̄|○