人間には二種類ある

「この世には二種類の人間がいる」(中野翠)を読む。
大通りを探す人と路地を探す人、マニュアルを読む人と
読まない人、「開けとけ」と言う人と「閉めとけ」と
言う人……など、さまざまな局面で人間は二種類に
分けられるという、鋭い(?)指摘のエッセイ。


タイトルとなっているのは、「続・夕陽のガンマン」に
出てくるセリフで、ワタシなんぞ以前から脳内で多用していた。
なかなか使いでのあるフレーズだ。
たとえば初対面の相手に、ジャブのつもりでオヤジギャグを
かまし、あっさり無視されると、「世の中には二種類の人間が
いる。ギャグを分かるヤツと分からないヤツだ」という風に
自分を慰める。
あるいはまた、自分よりカラオケのうまいヤツに遭遇すると、
「世の中には二種類の人間がいる。カラオケなんぞに
熱中できるヤツと、そんなヒマのないヤツだ」と、これまた
内心負け惜しみをいう。
このパターンを使い慣れると、大して腹の立つこともないし、
立ち直りも早い。
ん? 誰ですか、「くだらないことをネットで書き散らす人間と
そうでない人間がいる」なんて思ってるのは?(^^;)