電子書籍

iPadやiPhone4の勢いを見るにつけ思うのは、遅かれ早かれ、
本はほとんど電子書籍になる、ということだ。
本屋も出版社も印刷会社も中次ぎもいらなくなる。
紙媒体の本は、いまのフィルムカメラやCDのような存在に
なってしまうだろう。
ところで図書館はどうなるのだろう? 紙の本を置くという
意味での図書館は存続するとしても、ネット配信の図書館と
いうことなら、ひとつで十分だ。極言すれば、国会図書館だけで
いい。借りるのではなく、ダウンロードするわけだから、
貸し出されている本が戻るのを待つ、なんて必要もない。
しかし、ダウンロードだと利用者のものに
なってしまうわけだから、ひょっとして、2週間までしか
保存できない、というような仕組みにするのかな? 
貸し出しが把握しやすくなるから、ダウンロードに応じて
著者に印税が払われる、という著作権擁護の仕組みが
作られるかもしれない。
そしてまた、ネット図書館だと地域格差がゼロとなる。
田舎にいても、欲しい本は全て読めるのだから、教育や文化面での波及効果はえらいことになる。いずれにせよ、ここ数年の
大変動は、ちょっとしたみものといえる。


しかし、ひとつ問題に突き当たった。紙媒体の本が激減すると、
本屋もなくなる。そうすると、日常のひそやかな
楽しみ――立ち読みという行為が、ほとんど出来なくなるわけだ(^^;)。自動改札でキセルができなくなったように、
こうしてITは人間的な楽しみを削いでしまうんだなあ(……って、ちょっと違う?w)。