「1分間勉強法」(石井貴士)

勉強法とか、知的生産の技術とかいうタイトルには弱いので、
つい読んでしまった。
1分間で本を読めるようになる……という触れ込みだが、前半は
延々とこの方法の効用と体験者の賞賛の声が続く。
なんだかやな予感。通販商品の宣伝と同様のやりすぎ感あり。
で、やっと始まった本論は、「書くより何度も読むほうが
覚えやすい」というわりに、ページの端を折った部分を、
あとからノートする……という方法を述べていく。
なんだ、結局書くのかい。
しかして、そのノートを何回も見返して記憶する……と
いうのだから、結局1回じっくり読んでいくのと、
トータルの時間は変わらないじゃないか!?
そのノートも、重要度に応じて紙の色を赤、青、緑、黄色に
分けるという。そんな色の紙を見ていたら、
目が痛くならないか!?(^^;)
……などと、突っ込みどころ満載の本だった。とどめは、
「自分に理解できない内容には、この方法は使えない」って、
なんだソレ(゚o゚)ゲッ!!
知らないことを理解するのが、勉強だろっ!!!


図書館で読んだにもかかわらず、「カネを返せ!……いや
時間を」と腹の立った一冊。
ちなみにワタシは、受験生のころ、勉強法の研究にうつつを
抜かし、肝心の勉強はあまりしなかった。その当時も、
この手の本を読んでいたような記憶が……(^^;)。