ポピュリズム(2)

きょうの読売の社説はすごかった。


エネルギー選択 「意識調査」はあくまで参考に
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20120826-OYT1T00048.htm#main


要するに、原発0にすべきという国民の多くの声を無視しろ、と
言っているわけだ。
突っ込みどころがありすぎて、どこから突っ込んでいいのか
分からないほどだった(^^;)。
そして、「政治が国民の意見を聴くのは大切だが、受け止め方に
よっては、場当たり的な大衆迎合主義(ポピュリズム)に
陥る恐れがある」とも。
出ました、ポピュリズム! よっ、伝家の宝刀!とかけ声の
ひとつもかけたくなった。


ところで読売の信用できないのは、途中の論理もヘンなところだ。
「意見聴取会やパブリックコメントの参加者は、原発問題で
積極的に意見を言いたい人が多いため、脱原発に偏る傾向がある」って、
別にそんなことはないだろう。原発推進派だって、平等に
参加できるはずではないか。
それで脱原発の意見が多いんだったら、それこそ普通に世論を
代表しているってことではないか。
それに「脱原発に偏る」って、なによ。いまや脱原発のほうが
メジャーだろうが(^^;)。
こういう作為的な文章をぬけぬけと書ける神経には、あきれるのを
通り越して、ほとほと感心する。
デマゴーグって、こういうことなんだなあと。
このクソ暑い夏をさらに暑くする。読売の社説は、いま最も
エキサイティングな読み物かも知れない(褒めてるわけではない…w)。