お勉強

「読書の技法」(佐藤優)を読む。
著者は年間300冊の本に目を通すという、この方面の猛者。
何を読み、何を読まないかという見極め方、速読の技術、
ノートの取り方など、具体的な内容である。
それというのも、外交官として勤務していた頃は、毎朝、公電が
机の上に20センチくらい積まれていて、それは400字詰め原稿用紙に
換算すると、約1500枚の情報量であり、その中には英語やロシア語の
文章もある。これを、情報を担当する外交官はだいたい2〜3時間で
処理する必要があるので、速読の技術が身についたという。


読み進んでいくと、これって一体どんな読者を想定しているのか?と
気になった。
著者は元外交官だし、やたら「ビジネスパーソン」という言葉が
出てくるし、歴史や哲学など、難解な本の読み方も指南しているので、
これから世界を相手にしようという外交官やらビジネスマンなどが
対象なのだろう。だから、この本に書いてあることは、読書と
いうよりは、ほとんど「お勉強の仕方」である。
本ほどひまつぶしに最適の娯楽はないと思い、いきあたりばったり、
興味の赴くままに好きな本だけを漁っている私は、どうやら
対象読者ではないようだ(^_^;)。
この本にあるように、まずパパッと目次や最初の部分をチェックして、
自分にとって必要な本かどうかを確認するべきだった……と、
最後のあたりで気づいたのでありましたorz
でもまあ、これから一流のビジネスパーソンや外交官を目指そうと
いう人は、ぜひどうぞw