民族の誇り

レンタルDVDで、台湾映画「セデック・バレ」を見る。
日本統治下の台湾において、民族としての誇りを賭けて
日本軍と激しく戦った高地民族の話だ。
豊富な近代的兵器を持ち、数においても圧倒的に優勢な日本軍を
相手に、彼らは徹底的に抗戦する。悲劇的な結末を迎えるにも
拘わらず、圧倒的な感動と興奮に襲われるのは、ひたすらその
民族としての誇りが胸をうつゆえだ。
戦争アクション映画としてもよく出来ているし、あの手この手で
飽きさせない構成には感心させられる。それでいて、文明とは? 
差別とは? 民族とは?と、さまざまに考えさせる重さを持つ。
久々にずしんと来る映画を見た。これはキネ旬1位をとるかも知れない。


それにしても、主人公の族長が土屋嘉男に見えて困った(^_^;)。
日ハムの陽岱鋼選手を思わせる風貌も多く見られた。
監督は「海角七号/君想う、国境の南」を作った人だが、これだけ
達者だと、次はハリウッドに拉致されるんじゃなかろうか……と、
あらぬ心配、いや期待をしてしまった。