なぜ?

ジャージー・ボーイズ」がキネ旬1位になったことで
ふと思うのは、なぜクリント・イーストウッドは、
年を取っても傑作を連発できるのか?という疑問だ。


ひとつ考えられるのは、彼自身は脚本を書かない
からでは?ということだ。
他人が書いたものは、客観的に見られるので、アラも
チェックできる。
監督の立場から、ライターに注文もつけられる。
監督が自分で脚本を書くと、思い入れがあるので欠点に
気づかないし、どうしてもその通りに撮りたくなる。
まして、巨匠ともなると、その判断には誰も逆らえない。
晩年の黒澤明作品が残念だったのは、そのせいだと思う。
となると、脚本をすべて自分で書くウディ・アレン
どうなるのか?という疑問も湧くのだが……。
珍しいオールラウンドな才人というべきか。


とかく自分で書いたものは、思い入れが強くて、客観的に
見られないものだ。絶対の自信作!と思った原稿を担当者に
見せて、さんざんけなされた経験のあるワタシが言うのだから、
間違いない(^_^;)。