忖度した?

安井かずみのいた時代」をやっと読了。文庫本とはいえ、400ページもあるのは辛い。
しかも、登場する友人や知人が、まあ全体に彼女のことを褒めたり過度に忖度したりしているので、だんだんうんざりしてくる。
親しい人ばかりだからそれは当然として、読む方としてはあまりおもしろくはない。


ただ吉田拓郎だけは、わりと客観的に批評しているのが面白かった。
安井の詞や才能は評価する一方で、「ゴーマンではた迷惑な女」と言い、加藤和彦のことをダメな男と酷評する。あの二人がなんで一緒になったのか?と疑問を呈する。
彼の立場を忖度すると、やっぱり六本木とかハイソな世界は合わないし、分からなかったのだろう。
さすがフォーク業界の人、さすが広島県人だ。
ちなみに、彼の見方がいちばんまともに思えた私は、お隣の山口県人であったりする(^_^;)


そういえば梓みちよの「メランコリー」なんてのも彼の曲だったな。
「それでも乃木坂あたりでは 私はいい女なんだってね〜♫」と、ハイソな界隈のことを歌っている。
あれは想像上の産物だったのか!……と突っ込んでみたくなったが、調べてみたら、作詞は喜多条忠だったorz
やっぱり吉田拓郎に似合うのは、高円寺くらいだよな(古っw)