こわい父親

ツタヤの高すぎ新作で「ファーザー」(フロリアン・ぜレール監督)を見る。

今年のアカデミー賞で主演男優賞(アンソニー・ホプキンス)、脚色賞を得た作品。

認知症の視点から見た映画というのが新鮮だ。

ある日突然家の中に知らない人間が居座り、娘の夫だという。

買い物から帰ってきた娘も、見覚えのない顔だ。主人公は混乱し、戸惑う。一体どうなっているのか?

 

これはホラーかサスペンスかと惹き込まれてしまう。

周囲が結託して、主人公を騙しているのではないか?と思ってしまうのだ。この疑惑、混乱が本作のキモで、じつによくできたドラマだ。

主演のアンソニー・ホプキンスが絶妙の名演技で唸らせる。というか、演技と思えないくらいのなりきりぶりだ。

とはいえ、レクター博士のイメージがいまだに強烈なので、終盤、逆上した彼がいきなり噛みつくのではないか?と、そっちの方が怖かったが(^_^;)

 

それにしても認知症は困るなあ。年はとりたくないなあ……という平凡な結論に至ったのでありました(^_^;)