お元気で。

先日、お隣のおばあさんが訪ねてきた。

これから引っ越すという。関西に住む息子のところへ行って一緒に暮らすというのだ。おばあさんはもう95歳。それがいいですよね、お元気で……と言ってお別れした。

 

そのおばあさんは、ふだん顔を会わせるたびに「私はもう死にますから」というのが口癖だった。こっちも「いやあ、お元気じゃないですか」と、お愛想を返すのがパターンだった。そんなこと言うのに限って長生きするんだよな……とは、心の声だ(^_^;)

 

しかし、引っ越していったあと、ほかの部屋の人から意外なことを聞いた。じつは、関西の息子さんはパーキンソン病を患っているという。てっきり息子さんの世話になると思っていたのに……それじゃ、どっちが世話するんだよ!と、他人事ながら心配になった。意外と、息子さんの世話をすることで気が張って、かえって長生きするかも……?

しかし、人生いろいろですなあ。

 

それにしても、あの歳で引っ越しは大変だったろうな、と思う。

私もここに引っ越してきたときは、やることの多さにうんざりし、疲労困憊した。この先引っ越すとすれば、あの世だけにしておきたいものだ(^_^;)