オバサンの不思議

慎太郎に「ババア」と言われたオバサンたちが、
結局慎太郎に投票していたらしい。不思議だ。
ほとんど存在を否定してるような発言なんだが。
器が大きいのか鈍感なのか。
忘れっぽいのか寛容なのか。
それとも、年輪を重ねた女の人から見ると、
慎太郎ってやんちゃ坊主みたいに見えて
かわいいくらいなもんなのか。


そこで思い出したのが、佐野眞一の書いた慎太郎本
「てっぺん野郎」。
佐野眞一は慎太郎のことを調べるために父親の軌跡をたどって
樺太まで行くなど、なかなかの労作だ。
慎太郎にも二回インタビューを行い、徹底的に話を聞いている。
ところがなんと最後の結論で、「所詮二流の人物である」と
断言しているのだ。これにはビックリ仰天した。
ワタシなら、話を聞かせてもらった相手のことを、
絶対悪くは書けない。いや長年のクセで、あることないこと
取り混ぜて、臆面もなく持ち上げるだろうw
慎太郎そのものよりも、この結論(佐野の、取材対象に対する
姿勢)にビックリしたのであった。


投票したオバサンたちも、ほんとのところはどう
思ってるんだろう?と、この本のことを思い出した。
じつは佐野くらいにはしたたかなんだろうか?
それとも、やっぱりなにも考えてないのかな……?