「私」を削る

これも「本と映画と『70年』を語ろう」(鈴木邦男/川本三郎)から。
川本三郎は50歳を過ぎて、「日本語というのは主語が
なくても成立する」と気づいた、という。だから、
荷風と東京」を書いたとき、「私」を全部削ったとか。
「うまい酒は水のようだというが、文章も『私』をとると
水のようになる」――とは、なかなかの至言ではないか。


確かに、一般人の文章や日記で「オレ」やら「私」が頻出する
のは、かなりウザイ。自分のことを認めてくれ、と声高に
主張しているようで鬱陶しいのだ。
……というわけで、念のために自分のブログを検索してみると、
「ワタシ」、「私」だらけではないか(^_^;)。思わず赤面。
これからは私も、私のブログで「私」を極力使わないように
しようっと(?)。