18分の不思議

「18分集中法」(ちくま新書)を読む。
タイマーをセットし、気の進まない作業や仕事を
とにかく始めて、18分はやりおえよう……という方法論を
述べる。いわば、自分を奮い立たせる方法として
有効ではないか……と、面白く読んだ。


考えてみると、つまらない仕事とかレシートの整理とか
掃除・整理整頓とか、やる気の起こらない事は意外に、
いや実に多い。
タイマーを発動すると、これがけっこうその気になってしまい、
18分くらいならいいかと、けっこう持続するのだ。
そして、18分たつと、適当に休憩する。これが一種のご褒美の
役目を果たしていて、レースでゴールインした(?)爽快な気分に
してくれるのだ。そしてさらに18分……。
タイマーを使うことによって、時間をフルに使い切った
気分になり、さらに次はもっとやらないと……と
頑張れる気になるのが面白い。


これは確かに、効力がある。
この方法は、勉強にも応用できるだろう。英単語の記憶とか
ノートの書写など、いろんなことに有効ではないか(ちなみに
著者は、古典や難解な書物の精読に効果大、と書いている)。


思うに、これをもっと昔に知っていたら、勉強でも仕事でも、
すんばらしい成果を挙げられたのではないか?
ワタシの金運も成功運も、青天井だったのではないか?
ひょっとして、S・ジョブズのような成功も、億万長者も夢では
なかったのでは?
……なんて、生来のナマケモノである自分などはしみじみ
思ったのでありました。
ああ、ン十年前に知っていたら……(^_^;)。