狼なんかこわくない

金曜シニア無料の特権を使って、何かDVDを借りようと
西荻TSUTAYAへ。
最近やっと、高すぎ新作から夢の旧作へと降りてきた作品が
あったなあと思ったのだが、タイトルが思い出せない。
ディカプリオ+スコセッシのコンビだというのは覚えているのだが。
え〜っと、「ギャング・オブ・ウルフストリート」だったか
「ウルフ・オブ・ギャング・ストリート」だったか……さだかで
ない。店のパソコンで検索したらなんのことはない、
ウルフ・オブ・ウォールストリート」だった(^_^;)


ウォール街で成り上がった株のブローカーの一代記。
さすがスコセッシ、見ている間はあれよあれよという間に話が進み、
息つく間もないのだが、見終わったあとの、そこはかとない
虚しさはなんだろう?
主人公のめざすアメリカンドリームが陳腐で、結局欲望も女、
ドラッグ、ヨット、クルマなどに向かうのみで、俗っぽさ満開。
これは、スコセッシがさんざん描いてきたパターンではないか。
演技的にも見どころの多いディカプリオだが、これでアカデミーを
取れなかったのは、キャラに深みがないせいだろう。


まあとにもかくにも、3時間退屈させなかった演出力は
たいしたものだと思う。でもうまいだけで、心に響くものがない。
これからどこへ行く? これでいいのかスコセッシ? 
タクシードライバー」の才気と衝撃がなつかしい。
タイトルも、またすぐ忘れそうな気がする(^_^;)