連チャン

土曜日ってことで、Tジョイ大泉で映画2連チャン。
まずは「ブリッジ・オブ・スパイ」。
久々のスピルバーグ印で期待したのだが、なんだか地味。
スピルバーグの演出は相変わらずうまいが、実話だけに
派手なアクションもなく、これでは盛り上げようもないか。
そもそも、60年代の冷戦の裏話をいま描くことに
何の意味があるのか? 
映画としてはあまり適した題材ではないだろう。
でも、ソ連のスパイ役の俳優はなかなか良かった。
いかにも当時のソ連のスパイ、といった地味で抑制された
雰囲気を醸しだしていた。
すでに各映画賞で助演男優賞を獲ってるのも納得。  


そのあと、口直し?の意味もこめて、
クリード チャンプを継ぐ男」を見る。
「ロッキー」のスピンアウト作品。
定番の設定と想定内の盛り上げ方だが、試合のシーンも迫力あり、
飽きさせない。この監督、なかなかうまいではないか。
あとで調べると、30そこそこの新進だとか。
それに、主演の黒人俳優(マイケル・B・ジョーダン)がなかなか
いい。第二のデンゼル・ワシントンになれそうな予感。


さらにまた泣かせるのが、脇に回ったスタローンだ。病と戦いつつ、
かつてのライバルの息子をコーチし、試合で檄を飛ばすその
ひたむきさに、思わず胸熱になる。
う〜ん、素晴らしい! 俳優として初めて認めたぞ、スタローン(^_^;)。
体の衰えや刻み込まれた顔のしわを見るにつけ、かつてのロッキー
第一作の頃の若さと勢いが懐かしくフラッシュバックで蘇り、
同時代をともに歩んできたんだなあ……と、しんみり実感。


ともあれ、マイケル・B・ジョーダンという魅力的なスター誕生を
目の当たりにした映画といえる。「ロッキー」を受け継ぐ
新シリーズとして、ハリウッドはまた柳の下にでっかいドジョウを
見つけたようだ(^_^;)。