眺めの悪い部屋

ユナイテッド・シネマとしまえんで、「ルーム」を見る。
前半は母子の置かれている異常な状況を、後半は
社会復帰してからの葛藤を描いている。
長いこと異常な状況に置かれていると、解放されたあとで、
日常社会で当たり前に生きていくことがなんと難しい
ことか――という、ある種のサバイバルドラマとなっている。


この母子を演じるふたりが圧倒的にうまくて見入ってしまう。
母親役のブリー・ラーソンはアカデミーの主演女優賞を得たが、
息子役のジェイコブ・トレンブリーも、それ以上に
インパクトがあった。これは天才ではないか? 
子どもがあまりうますぎると、大人になったときツライんだよな、
たとえばダコタ・ファニングちゃんとか……と心配して
しまったほどだ(^_^;)。


センセーショナルな事件を描いてはいるが、見た後の印象は、
親子の情愛と絆が深く胸を打つ映画となっていた。
まわりはほとんど女性客。男ひとりで見ているのは、なんだか
肩身が狭いのでありました(^_^;)