意訳か違訳か

遅まきながら「ノッティングヒルの恋人」がけっこう
気に入ったので、セリフを原語ではどう言ってるのか
確かめたいと思い、レンタルDVDを借りてきた。
ところが再生してみると、英語字幕は入ってなかった……orz


仕方なく、好きなシーンだけを見ていたら、気になることが。
DVDと先日放映されたNHK-BS版では、訳が微妙に違うのだ。
NHKのほうがこなれていないというか、
首をかしげるような表現が多い。
その最たるものは、H・グラントとJ・ロバーツが初デートで
友人マックスの家を訪れる場面。マックスは鳥料理を焦がして
しまい、あたふたしているところ。ドアを開けながらいう
セリフを、それぞれのバージョンは次のように訳す。


DVD――「入れ、料理が危機だ」
NHK――「食糧危機のわが家へようこそ」


NHK版だと、「うちは食い物が不足している」という意味に
なるわけだが。訳者は気を利かしたつもりだろうが、
これでは本来の意味と違ってくる。
著作権のせいかどうか、先行して出たDVD版とは
なるべく違うように違うように、ムリして訳しているのでは
ないだろうか?
……などと深読みしてしまいました(ヒマだなオレも)。