ジャスト・ニート?

ニートの歩き方」(pha著)を読む。京大を出ているのに
ニートをしている34歳の著者の生活と意見。
なかなかドキッとする見解もあって、
「お前はオレか!?」と思ったり。たとえば、


◉「仕事をあんまりしないフリーランスの人と、たまに働いたりするニートって、ほとんど同じようなものだ」
◉「フリーライターやってるけど月収5万円くらいで全然食えない」って言ったらダメっぽい感じがするけど、まったく同じ状況を説明するのに「ニートだけどたまに文章書いてて月に5万円稼いでる」って言ったらすごいような気がする。


……なんてあたりは、ドキッとしたり大笑いしたり(^_^;)。
でも、今起きているいじめや格差の問題を考えさせる
指摘もあって、なかなか深い本である。


◉「今がダメでも他の場所があればなんとかなるかも知れない」という選択肢や可能性が残っていれば、人はなかなか死なない。
◉人は集まっていれば、死ぬことはない。(シェアハウスの経験から)


著者は就職したこともあるが、働くことよりも、
職場に何時間も拘束されているのが、息苦しくて
たまらなかったという。これは私も覚えのある感覚だ。
読み終わったら、自分も立派なニート有資格者(?)
だったんだなあ、としみじみ思った。サラリーマンは
3年しか勤まらなかったしなあ(^_^;)。
たまたまこの本を読みつつ、並行して書いていたのが
ある企業の原稿で、ひたすら成長とか発展とか問題解決とか、
前向きなことを書かなければならず、まるで対極にある
内容なので、頭が痛くなった。
まあいろいろな人がいていいし、生き方があっていい、と
ざっくりまとめてしまおう。
この本の結論もそういうことだし。
そういえば昔、「ニートな午後3時」(松原みき)なんて
歌もあったなあ……関係ないかw