死んでも食べないぞ(?)

「食べない人たち」(マキノ出版)を読む。
ほとんど何も食べずに生きている人たち3人の話。
1日1食をやっていると、やがて人は「食べない」方に
行き着くのだという。
食べることは人間を疲れさせるとか、食べるのをやめると
お金はもちろん膨大な時間が節約できるとか、
実践者ならではの指摘も面白い。


ワタシも数年前、一念発起して1日1食なんぞやり始めたとき、
空腹の快感に目覚めた。
コンビニの食品売り場に立ったとき、ほとんど食欲というものが
湧いてこない、さわやかなまでの不思議な感覚。
あれは新鮮な衝撃だった。そして、夕食がなにを食べてもうまい。
朝からほとんど食べず、腹がペコペコだから当然だ。


もっとも、この本にあるようなことをしていると、
年をとったときにどうなるかが疑問だ。糖質制限では、
タンパク質をたっぷり摂れ、というのが定説だし。
あっちではなにも食べなくていいと言うし、こっちでは
年取っても肉や卵をたっぷり食べろという。
いったいどうすれば……!?(^_^;)


この本の著者のひとりは、その後無人島に渡って不食生活を
実践し、1冊の本に仕上げている。
もう、食わないためなら死んでもいい、という感じだ。
そこまでやりますか……。
いまのところワタシは、そこまで突き詰めるつもりはない。
食べることは、やはり生きるうえでの楽しみのひとつと思うからだ。
その意味では、まだまだ凡人なのだろう(^_^;)。
もっとも、五木寛之も「年寄りは腹六分、五分でいい」と
言っているし、この先食べる量は減らした方がいいとは思う。


いつもながら、この種の本を読んだ後に思うこと。それは、
「この人たちはどれだけ長生きできるんだろう?」と
いうことでありました(^_^;)。